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上記の通り千代田区の人口は約5万人。
区内の大部分が企業や官公庁が占めているので住宅地が限られています。
持ち家率が53%、賃貸が47%となっており、年齢層も25歳~55歳と層の幅が広いのも特長です。
丸の内の複合商業施設以外にも、昭和の頃より親しみの多い古書店街神保町やスポーツ用品の街小川町。
今や世界のブランドになったAKIHABARAなど、千代田区はバラエティに富んだ産業が集積しており地域の産業活動そのものが観光資源ともいえます。
時代は移り変わり江戸幕府が倒れ明治時代に入ると、大番組の旗本達が割拠していた武家街は一変して政府高官や華族のお屋敷街として生まれ代わりました。
これは千代田区番町が日本の中心であった江戸城や皇居に程近く、広い敷地面積を有していた武家屋敷の跡地が多く残っていた為です。
元総理大臣の山県有朋や若槻礼次郎、軍人の東郷平八郎など名立たる歴史上の人物が千代田区番町に居を構えていました。
なお、1872年に英国公使館が千代田区一番町に移転してきた事を皮切りに、西洋や南米など各国の大使館がこぞって千代田区番町に移ってきます。
明治期の文明開化と共に、千代田区番町は国際政治色豊かな町としてその表情を変えたのでした。
昭和に入って第二次世界大戦が始まると、千代田区番町の周辺は東京大空襲の標的となってしまいます。
高級屋敷街の大半が焼失しながらも疎開で難を逃れた住民達はまた千代田区番町に舞い戻り、根強い復興作業で高級住宅街としての形を取り戻したのです。